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度重なる地震や悪天候に屈せ今年の収穫に大きな期待
過去数週間は国内の各所で、例年と比較してもかなり多めの降雨量と夏の真っ盛りにしては低気温、さらには大風、鉄砲水、地滑り、道路閉鎖にも見舞われる悪天候だった。

ニュージーランドのワインの大半は南島の北端に位置するマールボローと北島のホークス・ベイで生産される。ワイン輸出は昨年16億ドルに達し、マールボローにはその70%に当たるワイン産業が存在している。そのワイン産地への影響について、ニュージーランド・ワイン醸造者協会の会長のフィリップ・グレガン氏は、「主要なワイン生産地での天候は、さほどひどいものではいなかった。むしろ、現時点では、かなりいい兆候を呈している」、と胸をなでおろしている。

2月後半から4月後半の今年の収穫を見越し、グレガン氏は「驚異的な収穫は期待していないが、現時点では平均的な収穫、になると思う。マールボローは昨今の悪天候の影響は免れ、ホークス・ベイの天候は温暖でむしろ良好だった。」と言う。

ホークス・ベイワイン醸造者協会の副会長のシャン・ハーディング氏は「現段階のブドウ成長は、期待できる限りでは最良の状態であり、現状では高品質の収穫が期待をしている。2008年、2014年、2015年を上回る可能性を秘めるほどの、これまでのブドウの成長季節を十分超えるような成長を遂げている“手堅い“品質となっている。もっとも、その結果がどうなるかは3月、4月の天候次第だがね」とコメントしている。

マールボロー地方は昨年11月には地震にも見舞われ、その結果、ワイン貯蔵タンクの約20%被害にあい、その結果、同地域の年間生産量の2%相当のワインを失った。グレガン氏は、「タンク修理・タンク交換の過程は予定通りに進んでいるため、この損失は、今年の収穫にはほとんど影響はない。しかし、ワイン関連で今後のリスクともなる要素は、新大統領のドナルド・トランプ氏が就任直後に環太平洋連携協定(TPP)からの正式離脱を表明したこと。これにはかなり失望している。この撤退はショックだ。」とグレガン氏は言う。

ニュージーランドは、過去約6年かけて、12か国の太平洋地域の諸国と通商交渉をしていて、アメリカとの歴史的な最初の通商条約締結に大きな期待がかけられていた。アメリカ市場向けのワインの関税除去は、「魅力的なこと」だった。アメリカ向けのワイン輸出は、全体輸出総額のの5億ドル弱にしか過ぎないが、TTPの長期的な利点は、日本を含めたアジア市場への足がかりとなることだった。「こういった市場にアクセスしやすくなる機会を失ったのは、もちろん残念なことだ。しかし、今後どう展開していくかを見ていくしかない」とグレガン氏は付け加える。

<ニュースソース>
http://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?c_id=3&objectid=11788566

13.02.2017

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