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南島では酪農ではなくワインを全面にすべきだ、とマスター・オブ・ワイン
「ニュージーランドのワイン産業は持続可能な手法を駆使し環境にやさしいとの評価を博しているが、酪農業界がニュージーランドのワイン産業に与える悪影響には驚愕だ。ワイカトやタラナキでの酪農は問題はないが、カンタベリーのように酪農に不適格の土地での酪農は環境破壊。南島で川の水質劣化で悪臭漂ってくるのを想像してみればわかる。」と語るのはニュージーランド出身でイギリス在住のマスター・オブ・ワインのピーター・マッコンビー氏。これに対し、ニュージーランド農業者連合の会長、ウィリアム・ロールストン氏は、「実情を十分に把握していない人間の意見」と真っ向から反対する姿勢を見せている。「農業従事者が活気的な方法で、環境に配慮した作業をしているのを自分の目で見に来て欲しい。酪農業にだけ非難を向けるのは、短絡的な見方だ。環境に何らかの影響があることは,もちろん認めるが、様々な対処を講じているし、水質だけに影響があると断定することはできない。」と言う。

「酪農業がニュージーランドでは、大きなビジネスだとはもちろん認識している。しかしワイン業界が活発になり始めた頃、イギリスは欧州共通市場に参加し、その結果ニュージーランドはイギリスへこれまでバターや未処理のラム肉を輸出していたのに、その道が絶たれてしまった。つまり酪農製品へのこれまでのような期待過多では、現実性がない。輸出産業を検討する上で、ワインは第一次産業からの産出物に、付加価値する優れた方法だと再認識する必要がある。ニュージーランドの生産者はこの点に関して非常に順応力があり、成功例となっている。」とは、マッコンビー氏がウェリントンで開催された2017年ピノ・ノワール・ニュージーランドで2日間の滞在終了後のコメントだった。ピノ・ノワールNZは4年毎に3日間開催されるニュージーランド産のピノ・ノワールを褒めたたえるイベントで、今年も20か国から約600名の参加者が集った。マッコンビー氏はさらに「業界での改善余地はまだ多くある。ニュージーランドの可能性は広範囲に及んでいる。たとえば、初心者向け、ジューシーでフルーティーなタイプも消費者には非常に好まれているし、その上もっと野心的なワインも存在し、中には「伝説的」と言われるほどものもできている。ニュージーランドが世界的にも類がないピノ・ノワールを作る、という表現には正直もう飽き飽きしている。実際、そう称されるべき素晴らしいピノ・ノワールは存在するが、必ずしもニュージーランド産ピノ・ノワールのすべてが「世界レベルの」ワインではない。平均的に見て、かなり多くの素晴らしいワインが産出され、消費者は心から楽しんでいる。ピノは大量消費型の市場には決してなり得ないが、ソーヴェニョン・ブランに匹敵する可能性を秘めている。」イギリスはニュージーランドにとり、アメリカに次ぐワインの最大市場。ニュージーランド統計局の最近の資料では、2016年で、ワイン輸出は5.1%の伸びを示し、金額では $15.3億から$16億となった。

「イギリスでは、ニュージーランド・ワインの平均価格がポンド単位では、一番高い。フランスワインは一見高そうに思えるが、低価格のものから、高価格のものまであるので、平均価格では低くなっている。つまり、ニュージーランド・ワインは素晴らしいが、高い価格帯にある。ニュージーランドの本当の競争相手は、アメリカのオレゴンからのワインだ。オレゴンのワイン生産は比較的コストが高くなる。カリフォルニアからも素晴らしいバーガンディが輸出されているが、高価格となる傾向がある。世界各地でいろいろな、新しいブランドが出現しつつあるが、ニュージーランドがワイン業界で勝者となる機会は多いと思う。」とはマッコンビー氏のコメント。

<ニュースソース>
http://www.stuff.co.nz/business/89065717/South-Island-good-for-wine-not-dairy-Master-of-Wine-says

27.03.2017

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