ワインコラム
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バラは赤く、ヴァイオレットは青く、そしてワインもブルー
「伝統的なワイン業界がターゲットにしない人たちを魅了する、他のものとは全く違うような何かクリエイティヴなものを作り出したかった。」とは、スペインの創業間もない会社の創始者のイネェーゴ・アルディ氏。

その言葉をたがわず、完成したのが赤ワインでも、白ワインでもなく、青ワイン。どうやら世界初ともなるこの青ワインは、赤と白用のブドウから作られ、ブドウの皮に含まれる色素のアントシアニンにインジコカルミン( 青色2号)を加えることで青に発色し、さらにノン・カロリーの甘味料を加え、ソフト・ドリンクのような味に変えている。もう一人の創始者のアリツ・ロぺス氏は、「ワインをブルーにするのは僕たちにはとても意義ある工程だった。経営戦略本の『ブルー・オーシャン戦略』に、市場には二種類の海が存在し、一つは過当競争の激しいレッド・オーシャン。うようよいるサメが少数の魚(顧客)を取るために戦っている。そのために海は血の色で真っ赤。もう一つはクリエーティブで革新的で、そして自由なブルーの大洋。これを読んだとき、まるで詩を読んでいるように思えた。伝統的な赤い飲み物をブルーに変える。それ以外の色ではだめだったんだ。皆が楽しめるような革命を引き起こすのにワイン業界の古い体制がこの戦略を実践する完璧の土俵だった。ワイン業界には、古い規則が存在し、そのルールに乗っ取って物事を進めなくてはならない。でも。イェックにはルールは存在しない。」

オタゴ大学のダニーデン医学部のジェニー・コナー教授はこのブルー・ワインについて、「ブルー・ワインは短命の客引き用の安くて甘い飲み物市場用の製品のようだ。今ある、栓を開けて飲める低アルコール飲料(RTD)、味付きサイダーなどの、他の甘いアルコール飲料と比べて良いか悪いのかも分からない代物のように思える。最初、興味を持って試す人もいるだろうが、ヒット製品になるには首ったけになるようなカルト的な集団が出来るか、どのくらい安い価格帯になるか次第だろう。
ワインやビールが好きな人にはほとんど魅力がないように思えるので、現存の市場を取って代わる、という可能性は低い」と辛めの意見を言う。

ロペス氏自身も、2015年に最初のブルー・ワインを紹介した際に、いくつかの困難に遭遇したことを語っている。「イェックは話題には事欠かない。実際、このワインが大好き、と大嫌いという二つのグループに分かれる。伝統的なワイン業界からは当初から、いろいろご意見を頂戴している。イェックは冒涜だともいわれたし、ひどい発明だ、とも言われたが、去年まで特に何も手段を講じなかった。」

その昨年には検査官が彼らの工場にやってきて、製品の販売を停止したことを発端とし、変更を強いられることになった。「その検査官たちが、現存の17種類のワインの中には、イェックの特徴を網羅するものがない、と断言したんだよ。まさに、歴史的に見ても、イェックみたいな飲み物は存在しなかった。でも、彼らの言い分は、まるで僕たちが存在しないかのような言い方だった。そこで、味や色を変えないで、成分へほんの少しの変化を加えたが、それでもイェックは100%ブドウから作られている、と言えることに誇りを持っている。イェックの味は、古めかしい業界を革命に導いたような味、としか表現できないね。つまり、他にない味ということ。甘く、フレッシュで飲みやすい」とロペス氏は加える。

イェックの創始者には誰も化学者や経験を積んだワイン・メーカーは存在せず、そのバックグラウンドは、デザイナー、ミュージーシャン、コンピューター・エンジニア、そしてアーティストたち集団とのこと。「どうやって、この連中からブルー・ワインが創られたって?もちろん、いろいろな人から助けてもらったよ。特にバスク大学の人たちからね。」

ニュージーランドではまだイェックは販売されていないが、いつ入手可能かとの質問をよく受けるとのこと。「できるだけ早くニュージーランドでも発売できるよう、懸命に努力しているところだが、完璧なディストリビューターとなるパートナーを模索中」との回答。創始者たちは、ブルー・ワイン以外の他の種類のワインは作っていないとのこと。

<ニュースソース>
http://www.stuff.co.nz/business/90873030/love-or-hate-it-spanish-blue-wine-may-be-coming-to-nz

24.04.2017

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